Claude Code キャッチアップ: 2026-08-27
今回の注目ポイント
前回キャッチアップ(2026-08-26、v2.1.247 まで)以降の新着は v2.1.248(2026-08-27)の 1 バージョンのみだが、機能追加・改善・仕様変更・バグ修正が大量に入った大型リリース。目玉は 4 点。(1) --restricted(または CLAUDE_CODE_RESTRICTED=1) を追加。コマンド/コード実行系ツールと WebFetch を除去し、ファイル操作を作業ディレクトリ内に限定、bypassPermissions を拒否し、ユーザー/プロジェクト/ローカル設定ファイルを無視する強制サンドボックスモード。(2) 同一マシン上のセッション間メッセージング(SendMessage / ListAgents)が Bedrock・Vertex・Foundry・テレメトリ無効時にも対応。(3) エージェント frontmatter の experimental.cacheTtl("5m" / "1h") でサブエージェント単位のプロンプトキャッシュ TTL を指定可能に。(4) AWS Marketplace 経由・セルフサーブ Enterprise・Enterprise トライアル向けの /usage-credits を追加し、メンバーが管理者に上限引き上げを申請できる。あわせて、OAuth トークン更新後のツール定義再レンダリングによる 1 時間おきのプロンプトキャッシュミス(拡張思考コンテキスト消失)や、クラウド/リモート系の安定性、Windows・VSCode の不具合など、実運用に効く修正が多数。Workflow ツールの説明が約 5.7k → 約 1k トークンに縮小され、スクリプト作成リファレンスは workflow-authoring スキルへ分離された。
ブログ(claude.com/blog)・raw changelog(raw.githubusercontent.com)は egress ブロックにより取得できずスキップ。changelog(GitHub リリース Atom フィード)をバックボーンとしてまとめている。
新機能・変更(changelog)
対象バージョン: v2.1.248(2026-08-27)(前回 2026-08-26 ダイジェスト(v2.1.247)以降の新着)
新機能(v2.1.248)
- バージョン: v2.1.248(2026-08-27)
- 内容:
--restricted(CLAUDE_CODE_RESTRICTED=1) を追加。コマンド/コード実行系の組み込みツールとWebFetch(--toolsで明示しない限り)を除去し、ファイルツールは作業ディレクトリ内に限定、bypassPermissionsを拒否、ユーザー/プロジェクト/ローカル設定ファイルを無視する。- エージェント frontmatter の
experimental.cacheTtl("5m"または"1h") を追加。サブエージェント TTL 設定が無い場合に使われる、エージェント単位のプロンプトキャッシュ TTL。 claude self-hosted-runner --client-label <label>(SELF_HOSTED_RUNNER_CLIENT_LABEL) を追加。ランナーが登録するラベルを上書きできる(既定はホスト名)。- サーバー管理設定の診断を追加。設定読み込み失敗時の起動警告と、
/doctor・/statusに失敗理由(Bedrock/Vertex/サードパーティプロバイダ、カスタムANTHROPIC_BASE_URL等)を表示。 /usage-creditsを追加(AWS Marketplace 課金・セルフサーブ Enterprise・Enterprise トライアルの組織向け)。メンバーが管理者に利用上限の引き上げを申請できる。- クロスセッションメッセージング(
SendMessage/ListAgents) を、Bedrock・Vertex・Foundry およびテレメトリ無効時にも同一マシン上のセッション間で利用可能にした。 /web-setupで GitHub CLI トークンにworkflowスコープが無い場合に警告を追加(巨大リポジトリへの push が拒否されうるため)。
重要な仕様変更(v2.1.248)
- エージェントビューのディスパッチ入力で shift+enter が改行を挿入するよう変更(プロンプトと一致)。ctrl+enter がディスパッチ+添付になった。
/loopのセルフペース(dynamic)モードとプロンプトなしの自律デフォルトが、Bedrock/Vertex/Foundry を含め常時利用可能に。- Anthropic テレメトリのエクスポート失敗を、
[3P telemetry] OTEL diag errorではなく debug レベルの[Anthropic telemetry]としてログするよう変更(自前 OTel コレクタの失敗と誤認しないように)。 - Linux ユーザー名前空間でのクロスセッションメッセージング: 未マッピング所有者への root 相当の信頼を、正規のシステムディレクトリに限定。
- サブエージェントから別セッションへの
SendMessage: 返信はサブエージェントではなく親セッションの会話に届くことを結果に明記。 - Workflow ツールのプロンプト削減: 説明が約 5.7k → 約 1k トークンに縮小、スクリプト作成リファレンスは同梱の
workflow-authoringスキルへ移動。 - managed settings: クライアント側タイムアウト・MCP 起動モード・stream-watchdog の環境変数が設定承認プロンプトを出さないよう改善。
主なバグ修正(v2.1.248)
- 長時間セッションで約 1 時間おきに起きるプロンプトキャッシュミス(拡張思考コンテキスト消失) を修正。OAuth トークン更新後にツール定義が再レンダリングされることが原因だった。
- 使用量オーバー状態のアカウントで、セッションと
--resumeの間でScheduleWakeupツール定義が変わり、再開時初回ターンでプロンプトキャッシュが完全ミスする問題を修正。 - Claude Desktop / Cowork のセッションが 30 日後に消える問題を修正。トランスクリプトのクリーンアップがアプリ内のデスクトップ発セッションを保持するようになり、
desktopSessionCleanupPeriodDays設定で例外の上限を設定できる。 - 別の Claude Code プロセスがトークン更新ロックを保持中にセッショントークンが失効すると、ログイン画面に飛ばされる問題を修正(再試行可能なエラーで失敗するように)。
/ultrareviewやローカル起動のクラウドセッションが、prod.env系・*.tfvarsファイルや認証情報ファイルのエディタ swap/temp/backup コピー(例:key.pem.tmp、id_rsa.swo)をアップロードしていた問題を修正(ローカルに留まるように)。claude agents/claude rmが、worktree ブランチを(push 前だが)ローカルmainにマージ済みのセッションを「push されていないコミットがある」として削除拒否する問題を修正。- バックグラウンドセッションが
PermissionRequest/PreToolUseフックの不正な出力で無言待機する問題を修正(行にフックとスキーマエラーを表示)。フックが不正な stdout{…}を平文扱いしていた問題も、パースメッセージ付きのフックエラーとして報告するよう修正。 - Remote Control セッションが CLI の無言再接続後に権限プロンプトや最新メッセージを表示しない問題、クラウドセッションが起動時にコンテナのセッション認証情報を読めず失敗する問題を修正。
- [Windows] セッションからのデタッチ後や win32-input-mode のタブで
claude agents一覧がキーボードに反応しない問題を修正。 - [VSCode] 保存されなかったセッションのチャットタブが “No conversation found” で固まる問題を修正(新しい会話を開始するように)。
/mcp・/login・/model([1m]等のサフィックス表示)・トラストダイアログ表示など多数の表示系・OAuth 系の修正。
改善(v2.1.248)
- プロンプトフッターの PR バッジが、PR 未変更中は GitHub チェック頻度を下げる(push や
gh prコマンドで即時更新)。 /ultrareview <PR#>が起動前に、Claude アカウントに接続された GitHub アカウントがリポジトリにアクセスできるかを確認し、対処法を案内(クラウドセッション起動後に失敗しないように)。- クロスセッションメッセージングが、既定の
/tmpを使えない場合にユーザー専用の非公開/tmpディレクトリにフォールバックし、通知と/statusに該当ディレクトリを表示。
使い方メモ(任意)
- 信頼できない環境やコード実行を封じたい場合は、
--restricted(またはCLAUDE_CODE_RESTRICTED=1)で起動すると、実行系ツール・WebFetchが外れ、ファイル操作は作業ディレクトリ内に限定される強制サンドボックスになる。必要なツールは--toolsで明示する。 - サブエージェントごとにキャッシュ挙動を調整したい場合は、エージェント frontmatter に
experimental.cacheTtl: "1h"などを設定するとサブエージェント単位のプロンプトキャッシュ TTL を指定できる。 - 同一マシンで複数セッションを連携させたい場合、Bedrock/Vertex/Foundry やテレメトリ無効環境でも
SendMessage/ListAgentsが使えるようになった。 - AWS Marketplace 課金などの Enterprise 組織では、
/usage-creditsからメンバーが管理者に利用上限引き上げを申請できる。